海外アーティストのミックスとアレンジの手法が一冊に!?

「上手にミックスしたい」
それはDTMer万人の目指すところ!

ただどんなプラグインがいいのか?
どんな教則本を参考にするのか?

なかなかしっかりしたゴールがなくてむずかしいところ。

疲れている女性のイラスト

そこでオススメなのがこちらの教則本。
「Production Mixing Mastering with Waves」

表紙の画像

トータルの流れがわかる
パラデータがあるので参考になる
洋楽の透明さの正体がわかる

今回はDTMerに一度は読んで欲しい名著。
Production Mixing Mastering with Wavesをご紹介。

翻訳本ということもあり、あまり読みやすい文章とは言えないのが悩みどころ。
それでも自分で英語版を読むよりははるかに読みやすいこの一冊。

お役に立てれば幸いです。

トータルの流れがわかる

「ミックスでなかなか思い通りの音にならない」
そんな経験はありませんか?

そもそもアレンジの段階でジャンルにあった音を選べていない。

悩む男性のイラスト

これではどんなにミックスで頑張っても音づくりは不可能です。
本書ではロックやダンスミュージック、R&Bなど。

ノリノリなイラスト

各ジャンルごとにアレンジ段階のコツも絡めて解説。
トータルでミックス段階ではどのように処理するのかがわかります。

パラデータが参考になる

ミックスで大事なのは各トラックのバランス!
本書では各トラックをそれぞれパラデータで収録。
プラグインでの処理前と処理後を比較可能。

DVD-ROMの画像

処理することで単体ではペラペラな音まで加工している。

そういったことまで分かるのでとても参考になりました!

洋楽の透明さの正体がわかる

「ミックスしてもどうもごちゃごちゃしている」
常についてまわるこの悩み。

それに引き換えて洋楽。
聴いてみるとかなり透明に聞こえるようにミックスされています。

ミキサーを操作しているイラスト

1番は先述の通り単体ではかなりペラペラまで処理されていること。

音源やシンセのプリセットは単体で聞いた際。
「かっこいいから使いたい!」
そう思えるように音づくりされています。

それが曲にまとまると自己主張が激しくなりがち。

大音量

本書ではパラデータがあるのでビフォーアフターがわかりやすいです。

海外のエンジニアのパラデータを参考にできる。
そんな至れり尽くせりな本書はかなり希少です。

まとめ

いろんなジャンルのミックス。
それもアレンジからトータルで解説してくれている良書。
Production Mixing Mastering with Wavesのご紹介でした。

教則本にしては5000円近くとなかなか高価な本書。
しかしそれに見合うだけの価値は確実にあります。

スッキリしている男性

洋楽の透明感のひみつ。
ぜひ自身の作品にも取り入れてください。

ではでは。

初心者のための作曲のやり方攻略本! 印象に残るための15秒とは?

「印象に残る曲を作りたい」
DTMやバンドでオリジナル曲をつくりたいあなた。
そんな悩みをお持ちではないですか?。

悩む男性のイラスト

アマチュア作曲家としてDTMをたのしんでいる。
そんなぼくもそのために日々精進しています。

そこで今回は読んでためになったこちらの教則本。
「15秒作曲入門 / 野口義修 著」をご紹介。

表紙の画像

15秒という短いフレーズを覚えてもらう技
モチーフの大切さ
音源が聞けてわかりやすい

作曲、編曲、作詞。

かなり幅広い内容で読むのに時間がかかってしまうこちら。
しかりその分吸収できるもの多くおすすめです!

階段をのぼる男性のイラスト

今回はそんな「15秒作曲入門」をご紹介。
お役に立てれば幸いです。

15秒という短いフレーズを覚えてもらう技

一生懸命作った曲。
イントロから終わりまで全力で作った曲。
めっちゃいいと自信まんまんの曲。

「はじめから最後まで全部聞いて覚えてほしい」
そう思うのが人情というもの。

ところが実際。
一度きいて印象に残っているのはせいぜい曲の一部。
それも盛り上がるサビの部分がほとんど。

つまり、この部分をきちんと用意すること。
音を高くする。
編曲を一番派手にするなど。

メタルギタリスト

これにより何度も聞いてもらえる印象深い曲にする必要があります。

本書ではそのための技術や考えかたを紹介!
とても勉強になりました。

モチーフの大切さ

ロックなどのイントロで流れるかっこいいギターリフ。
曲の看板ともいえるフレーズ。
とてもかっこいいフレーズが多いです!

エレキギターの写真

これらは単体でかっこいいこともさることながら。

「繰り返し曲中で使うことで印象に残りやすい」

そんな素晴らしい効果があります。
モチーフの繰り返しは古くはカノンなどのクラシック音楽。
ここでも用いられている伝統的な技法。

オーケストラの写真

僕も対位法を用いてこのようなモチーフの繰り返しを制作。
上声と下声で同じモチーフが繰り返し出てきます。

 

このような手法が本書では解説されています。

音源が聞けてわかりやすい

譜面だけだといまいちわかりにくい。
そんな方のために本書では掲載された譜面。
その音源をダウンロード可能。

読むだけでなく耳で聞くことでさらに理解がしやすいです。

ノリノリなイラスト

ただし実際に自分で鍵盤で演奏してみる
これによりさらに理解が進むのは確か。

キーボードの画像

より理解を深めるため。
自分で演奏してみることをおすすめします。

まとめ

印象に残るための曲の大事な部分のつくり方を解説した教則本。
「15秒作曲入門」のご紹介でした。

自分の曲をたくさんの人に気に入ってもらいたい。
作曲をしているあなたは常にそう考えているはずです。
そのためのヒントが書かれている攻略本。

感動する女性のイラスト

ぜひ一度読んでみてほしい一冊です。

ではでは。

ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス出版部

ベースラインづくりを1週間でマスター!? おすすめの教則本はこの1冊!!

「オリジナル曲でかっこいいベースラインをつくりたい」
DTMにしろバンドにしろ。
いい曲はたいがいベースがかっこいいもの。

Bucchus BJB5

僕もつねづねかっこいいベースラインを作りたいと思っています。

そこでめぐり合ったのがこちらの教則本。
「コード理論で作れるベース・ライン超入門」

 

オリジナルのベースラインがつくれる
1週間でマスターできる
ドラムとの絡ませ方がわかる

誰もが知りたいかっこいいベースラインのつくり方。

ベースを弾いている女の子
それを1週間の短期間でマスターできる教則本をご紹介。
お役に立てれば幸いです。

オリジナルのベースラインがつくれる

DTMやバンド活動でオリジナル曲を作りたい。

動物バンドのイラストそこで立ちはだかる壁の一つがベースライン。
曲によって違うメロディやコード進行。

当然ベースラインはこれらにあわせる必要があります。

ベースの画像

そんなオリジナルのベースラインの作り方が習得できる本書。
それを1週間で集中して練習に取り組めるよう構成。
少しずつ難易度が上がるように配慮もされています。

当然DTMでのベースの打ち込みにも活用できる知識です。

宅録ギタリストにおすすめ!時間もお金も節約できる便利なベース音源

1週間でマスターできる

「早くオリジナル曲をつくれるようにすぐにマスターしたい」
そんな方もご安心。
本書では毎日譜例を練習しながらつくり方を習得。

これだけで1週間でベースラインの作り方をマスター出来ます。

ただ後半はやや詰め込みすぎで一日でクリアするのは困難。
時間がかかっても確実にマスターした方がいいでしょう。

ドラムとの絡ませ方がわかる

リズムの要であるベース。
もちろん同じリズム隊のドラムとの絡ませ方。
特に同じ低域のキックはかなり重要です。

ドラマーのイラスト

まずは被せて補強する。
けれど全く同じだと意味がありません。
難しいのがこのさじ加減。

困ってる人のイラスト

そのあたりも本書では譜例で紹介。
実際にベースを弾きながら体感できます。

まとめ

短期間でオリジナルのベースラインづくりを習得できる教則本。
コード理論で作れるベース・ライン超入門のご紹介でした。

アレンジするジャンルによって変わってくるベースラインについても解説。
すぐにオレジナル曲で実践できる内容です。

譜例に対応したCDも付属。
ベースの練習にももってこいの一冊です。

CDの画像

とくにDTMで打ち込むだけという方におすすめ。

やはり生の楽器に触れておくとつくれるフレーズも変わるもの。
はじめてベースの練習をするという方にももってこいです。

かっこいいフレーズが打ち込める!?DTMでもおすすめの5弦ベースはコレ!

ぜひ本書の内容を活用し、カッコいいベースラインを作ってください!

ではでは。

cubase歴2年の初心者がおすすめ! DTM でミックスやマスタリングがしたいならこの本!!

一人で曲を制作するDTM。
どうしても必要になってくるのがミックス、マスタリングの作業。

とはいえ右も左もわからない初心者には何をするのかさっぱり

ある程度分かってきても答えのない作業。
「これでいいのか?」
常に不安ですよね。

そんな方におすすめしたいのがこの本。
DAWではじめる自宅マスタリング。

ミックスの基準が分かる
EQやコンプなどのエフェクターの使い方の解説
マスタリングの手順

それらをプロのエンジニアがお手本付きで解説してくれています。

今回はミックスからマスタリングまでの流れで解説している本書。
DAWではじめる自宅マスタリングをご紹介します。
お役に立てれば幸いです。

ミックスの基準が分かる

「プロのエンジニアはこうしている」
そんな明確な基準を知っていれば安心ですよね。

本書ではまずはキックを基準に設定。
”RMSメーターで-20〜-15dbに合わせる”ように明確に提示しています。
ちなみにRMSメーターは人の聴感上の音圧を表しています。

rmsメーター

次はそのキックを参考にドラムパートの音量を合わせます。
そして次はベース。
メインの楽器。

このように基準となるメインパートを先に作成 
どんどん付け足していく手法が紹介されています。

僕も本書を参考に明確な手順を構築。
ミックス作業がめちゃくちゃ効率的になりました。

エフェクターの使い方がわかる

EQやコンプなどのミックスに使うエフェクター。
初めてだととっつきにくいですよね。

本書ではミキシングに必要なエフェクターの使い方も解説しています。

特にとっつきにくいコンプの各パラメータの意味。

コンプレッサー

その設定方法。
またパラレルコンプやサイドチェインなどの応用技。

またEQでは特に周波数のカットがためになりました。

たとえばキックとベースのこのトラック。

ベースの低域をカットするだけでこんなにもスッキリします。

マスタリングまで流れで解説

本書ではミックスからマスタリングまで一流れに解説。
この流れは非常に参考になります。

「ozoneまかせだからマスタリングは関係ない」

AIがマスタリング作業をしてくれる便利プラグイン。
そんなozoneまかせのかたもご安心を。
なんとozoneの各エフェクターの解説つき。

僕も最初はozoneの提示してきた結果そのままで完成させていました。
しかし結果がなんか違うなーと思うとき。
自分で直すのにこの本はめちゃくちゃ役にたちます!

まとめ

ミックスからマスタリングまで分かる良書。
DAWではじめる自宅マスタリングのご紹介でした。

本書は著者がミックスした曲のビフォーアフターがダウンロード可能。
自分でミックスの練習ができます。

特にcubaseユーザーはそのまま開くだけ。
すでにトラックが配置されている状態から始められます!

ぜひ本書でミックス、マスタリングのノウハウをゲット!
理想の曲に仕上げてください。

ではでは。

初心者にも耳にのこる曲が作曲できる! 9つのルールがわかる本はコレ!!

「覚えてもらえる曲を作りたい」
DTMにしろバンド活動にしろ。
作った曲を気にいってもらえると嬉しいですよね 

今回はそんな曲を作るための9つのルールが書かれている作曲教本。
「一発で記憶に残る曲を作る9つのルール」をご紹介します。

覚えやすいメロディのつくりかた
メリハリのつけかた
きちんと検証することの必要性

そんなプロの作曲ノウハウが詰まった本書。
参考音源もQRコードで視聴でき、わかりやすくておすすめです。

覚えやすいメロディのつくりかた

印象にのこる曲はメロディが覚えやすいもの。
みなさんの好きな曲もすぐにメロディを口ずさめるはずです。

歌う鳥

つまり覚えやすいメロディさえ作れれば苦労はありません 

本書での答えがこちら。
覚えてほしいメロディを3回繰り返す

普段から大事なことは念を押してつたえますよね。
作曲でもそれは同じ
覚えてほしい部分を繰り返すことが大事です。

ただ繰り返すだけでは芸が無いので2,3度上下に動かします。

例えばこういう感じ。

この手法でつくれる一貫性のあるメロディ。
おかげで聞いてくれる人の反応がすごく良くなりました。

メリハリのつけかた

どんなによくても、同じ感じが続いていくとダレます。
美味しくてもメインディッシュばかりだと飽きるようなもの。

「サビを効果的に聞かせたい」
そのためにAメロ、Bメロを抑える必要があります。

音づかいもそうです。
目立たせたい最高音。
このように階段に登った場合。

それよりも一度下がって跳躍したほうが印象的です。

メリハリを意識するようになった効果。
それは目立たせたいところをコントロールできるようになることでした

検証する

自分で苦労して作った曲。
それは我が子のようにかわいいもの。
チェックするときのハードルは必然的に下がります。

低いハードル

本書でも"自分の好きな〇〇の作った曲だと思って聞く"
など客観的にチェックすることの重要性が説明されています 

ぼくも自分の作った曲を1週間後にあらためて聞いたとき。
「ここが濁ってる」とあらためて気づくことがありました。

てへぺろのイラスト

そこで客観的な視点で判断するため。
ミックスしたら1日開けてあらためてチェックするようになりました。

まとめ

作曲初心者のかたにおすすめしたい一冊。
一発で記憶に残る曲を作る9つのルールのご紹介でした。

実際に作曲で役立つ考え方が9つも紹介されていてどれも実用的です 

ただし基本的には歌ものを意識した内容の本書。
インスト系の曲を作るかたは自分で応用する必要があります。

ぜひ本書の9つのルールを活用して作曲活動を楽しんでください。

ではでは。

作曲初心者におすすめ! DTMでの録音、打ち込みの方法が紹介された教則本!!

「自分の楽器演奏を録音したい」
「DAWで打ち込んだフレーズを自然に聴かせたい」

DTMによる作曲活動。
始めたばかりだとどんな基準でフレーズを作ればいいのか分かりづらいですよね。

今回はそんな宅録初心者のかたにおすすめの一冊。
永野 光浩 さんの「新・プロの音プロの技」をご紹介します。

電源環境の重要性。
打ち込みフレーズの仕上げ方。
ミキシングの基本。

これらが初心者にもわかりやすく解説されています。

DTMで作曲しているイラスト

「打ちこみっぽさ」
僕も大いに悩んでいました。
しかしこの本のおかげでリアルな生演奏のように仕上げられるようになりました。

そんなDTMに役立つテクニックが満載の教則本。
永野 光浩 さんの「新・プロの音プロの技」。

お役に立てれば幸いです。

宅録環境の構築

DAWを動かすパソコン。
録音するための機材。
それらはすべて電気で動いています。

DTMでは避けて通れない電気の質

録音などは夜などの安定した時間帯をえらぶ。
安定化電源を導入する必要性などが紹介されています。

安定化電源

打ち込みフレーズの仕上げかた

打ち込みで生演奏のニュアンスを出すのは至難の技。
しかしテクニックを駆使すればニュアンスを近づけることはできます。

本書ではストリングスやベース、ピアノなどの楽器ごと。
そのニュアンスを出すための打ち込み方法を紹介しています。

ゲートタイムや楽器ごとのベロシティなど。
参考となる具体的な内容です。

特に参考になったのが苦手なピアノ。
左右で練習と本番を二回ずつリアルタイムレコーディングしていく方法。

これのおかげでピアノの打ち込みトラックがめちゃくちゃレベルアップしました。

ピアノを演奏するイラスト

ミキシングの基本

なかなか悩ましいパンニングの設定。
僕もDTMを始めた頃はテキトーでした。

しかしこの本で紹介されている演奏しているイメージでパンを振る方法。
それを実践することでだいぶわかってきました。

他にもフェーダーワークのコツなど幅広く使えるミキシングの基本を紹介。
特に曲の入りかた、終わりかたを意識することで曲がカッコよくなりました。

しかしミックスの専門書ほど詳しくはありません。
本格的なミックスの方法は別に調べた方が懸命です。

まとめ

DTMに使える幅広く使えるテクニックが掲載されている良書。
「新・プロの音プロの技」のご紹介でした。

総合的な内容でそれぞれの分野の専門書ほど詳しくはありません。
しかし初心者のみならず何かしら参考になるテクがあるはずです。

特に楽器の打ち込みフレーズ。
その仕上げかたはとても参考になります。

ぜひご自身のDTM環境にも活用してください!

ではでは。

ボーカロイドを簡単に自然に歌わせるための調教指南書~農学博士がボカロ調声にハマった!~

DTMにおいて歌もの曲を制作するさい、ボーカロイドのお世話になっている方も多いだろう。

わたしはボーカルが壊滅的にアレだし、ボーカルパートを歌ってくれる天使のような友人にも恵まれていない。そんなアレな上にぼっちな人間とって、ボカロはボーカルパートを制作するために無くてはならない救いの女神だ。

歌もののメインパートを制作するための”ボカロ”という楽器を、よりリアルな人間のボーカルっぽく打ち込むやり方をラクして習得したい。

そう思い甲楽わん氏の”農学博士がボカロ調声にハマった!”を購入した。

「ボカロは人間にはできないような表現ができるからいい」、「ボカロは人間っぽくないのが魅力」そう思われる方もいることと思う。しかし”人間っぽく歌わせる技術”を習得すれば反対に”機械っぽく歌わせる技術”にも応用できるということだ。

そんなボカロの調教技術を手軽にわかりやすく教えてくれる良書を簡単にレビューしたい。

ボーカリストとボカロの歌い方の違いをテクニックとして教えてくれる。

「そもそも人間とボカロの歌い方はどこが違う?」という観点から、どうすればボカロを人間っぽく歌わせられるのか。本書ではそれらをテクニックとして提示してくれている。

これらをVSQX画面で人間の場合とボカロの場合。音声データではボカロベタ打ちとテクニックを用いた場合を比較できる。

またその際、フレーズを自分で口ずさんでみることも重要であると感じた。実際口ずさんでみるとアレな自分でも無意識に人間側で歌っていたんだと驚いた。そんな風に実際に体験することで、人間っぽく歌わせられるテクニックをわかりやすく習得することができる。

調声技術を組み合わせたボーカルのキャラクター例を提示してくれる

人間のボーカルは一人ずつ個性があって、その個性の違いがボーカルの好き嫌いにつながってくる。すべての歌唱テクニックを完璧に使いこなせるボーカルが果たして理想のボーカルだろうか?

本書では調声テクニックの組み合わせでボーカルのキャラクターやテンションの表現の仕方を解説してくれている

ボカロを人間のボーカルらしく歌わせたいなら、どんなボーカルであるのかイメージを持つことが重要だ

そのイメージに近づけるための技術を本書は提示してくれている。

cevioにも応用できる

本書ではほとんどが初音ミクなどに代表されるボーカロイドを例に解説されている。しかし根本的な部分は”ボカロを人間っぽく歌わせるための技術”なのでcevioにも応用できる

cevio 調声画面
cevio 調声画面

かくいう私も所持しているのがcevioのさとうささらとoneのライブラリーだけである。だが本書の考え方を用いればcevioでも人間のボーカルのように歌わせることが可能だ。

まとめ

ボカロを簡単に調教するためのテクニックを教えてくれる良書”農学博士がボカロ調声にはまった”をご紹介してきた。

ボーカロイドはそれぞれのライブラリごとで個性も違い、歌わせる側の人間の個性の違いもあって聴く側でも楽しませてくれる。最近ではVocaloid5も発売されたのでそちら側にも手を出してみたい誘惑を抑えるのに必死だ。

ただ本書で一つのライブラリーでも調声技術の組み合わせ方で、ボーカルのキャラクターを自在に変えられるのだと教ることができた

最後に本書でも取り上げられた移行音やオーバーシュートなどの技術を使っている拙作をこっそり張り付けて締めくくりたい。

オリジナル曲「ひび割れ」が自信作なので聞いてもらいたい(Vo.cevio/one)