DTMで歌ものを簡単作成! 初心者にもおすすめの音声合成ソフト”ceVIO”!!

「DTMで歌ものを作曲したいけどボーカルが苦手」
そんな方も多いハズ。

そこでおすすめなのが音声合成ソフト”ceVIO”。

リアルなボーカルパートを作れる。
音程の編集が簡単。
ダイナミクスの編集が簡単。

僕もONEを導入して以来、作曲する歌ものの9割がたはONE頼み 
今回はそんな便利な”ONE”をご紹介します。

お役に立てれば幸いです。

リアルなボーカルパートを作れる

「DTMでリアルなボーカルパートを手軽に作りたい」
そんな欲張りな方におすすめのceVIO。

歌詞は入力したい音符からまとめて入力可能。歌詞入力その際はメモ帳などにまとめて入力しておいてコピペすると便利!
より手早く歌詞を入力できます。メモに前もって入力
さらに音素入力で子音のみを発音可能。
英語の歌詞はもちろん。英語歌詞を音素で入力日本語の歌詞でもより思い通りに発音できます。日本語を細かく入力

音程の編集が簡単

録音したボーカルデータのピッチがずれている。
いわゆるオンチといわれるこの状態。
Melodyneなどでピッチを修正する必要があります。

DTMでのギター録音に必須! 初心者におすすめの魔法の修正プラグイン!!

その点cevioなら音程の編集機能が充実 ピッチの調整

前もって入力したメロディのMidiデータをインポート。midiデータのインポート
鉛筆ツールで細かく音程変化を入力できます。

特にヴィブラートは通常だとすごく機械的。
音符の頭からかかり、回数も多くなりがち。

手書きで入力したほうが自然にかかります。

ヴィブラートの入力

他にも少し下の音程から始めるしゃくり。しゃくり

音程の急激な変化の前に反対にふれる”ため”。ため急激に変化しすぎて修正するなどの人間らしさを再現できます。行き過ぎたピッチを修正

ダイナミクスの編集が簡単

アタック感を左右する大切なダイナミクス。
勢いを出したいポップス系、しっとりしたいバラード系。
ジャンルによってコントロールが大切です。バンド

通常はDAWのオートメーションで一生懸命書き込むこの作業。ボリュームオートメーションcevioだと鉛筆ツールで音量もかんたん編集。ボリューム調整アタック感を出すために子音をつく。子音をつく

このようにイメージに応じて編集が可能です。

ダイナミクスを大げさに設定してもコンプでならせばOK 
その際はOpto(光学式)コンプの使用がおすすめ。光学式コンプレッサー音量をついた部分は活かしつつ、ぬるっと作用します。

まとめ

DTMで手軽にボーカルパートを作れる音声合成ソフト。
ONEのご紹介でした。

「あまりボーカルに自信がない」
そんな方にとくにおすすめ。

僕もONEを導入して以来DTMで作曲する歌もの。
9割がたはONEに頼りっぱなしです。

ONEはフォルマントで声質も調整可能。
曲による声質の変化はもちろん。
コーラスなんかもこれ一本で作成可能です。フォルマント調整そんな頼れる音声合成ソフト、cevio ONE。
めちゃくちゃ手軽なので「ボカロに挫折した」
そんな方もぜひお試しください。

ではでは。

MiDiPLUS×Audiostockコラボレーションセミナー「音楽クリエイター2.0」 in 大阪

12/2に大阪スクールオブミュージックにて開催されましたMiDiPLUS×Audiostockコラボレーションセミナー「音楽クリエイター2.0」 in 大阪に参加してきました!
内容としては編曲(アレンジ)、ミックスの作業を第一線で活躍されている作曲家、エンジニアの講師。それぞれが一コマ90分という学校の授業並みの内容!

さらにはAudiostockという楽曲の販売を仲介するサイトを運営するクレフオーガの社長である西尾氏がAudiostockで販売する楽曲を制作するためのアドバイスをして下さるというもの。

さらにさらに2回目の開催である今回は参加者の投稿した曲を実際に講演で使用されるとのこと。
なんと事前に僕の制作した曲を使用して下さるとの連絡がありました!( ;∀;)
僕の曲がプロにアレンジされてMixされるなんて光栄なことはありません!

期待を胸にいざ大阪へ(*'▽')

1.編曲

まず一コマ目は編曲の講義。
作編曲家として活動されておられる井口氏がアレンジについて講義をしてくださいました。

編曲とはメロディを作る以外のリズム隊やコード楽器を重ねたりする作業
曲を制作するにあたってかなりの量を占める部分です。

まずはリズムトラックの重要性を一番に挙げてました。
僕も主役のメロディをついつい大きく目立たせたくなるので大いに参考になりました。
要所要所におけるFX(効果音)の仕事っぷりにも感動しました( ;∀;)

2.Mix

2つ目はミキシングエンジニアである戸田氏の講義です。
ですが学校のパソコンゆえに新たにソフトを追加出来ないというトラブルが!
ビフォーアフターではなくその場でプロのエンジニアさんの作業を見れることになりました!

講演内容
講演

1番大事なのはフェーダーバランスの重要性とのこと。
そのためエフェクターは「プリセット縛り」で作業をしていました。

Mix画面
Mix画面

他にもディレイで左右に広げたりリバーブで奥行きをつけたり。
知ってはいたけれどプロが目の前で実践してくれ、作業に一貫した目的を持つことの重要性がよくわかりました。

3.Audiostockの活用

3コマ目は西尾氏によるAudiostockの活用法。
どのような曲が使われやすいのか。
実際にどのように映像に使われているのかを教えてくださいました。
そして最近のトレンドは東京オリンピックに向けて、外国人の方にアピールしやすい和風の曲だとアドバイスをいただきました。

特に「どのような使われ方をするのか?」というイメージを持って制作していくことの重要性をお話しされていました。

4.まとめ

アレンジにもMixにおいても重要なのは一貫したイメージを持つこと
そうすればアレンジもMixもぶれることはありません!

そして第一線で活躍されている方のお話を伺って、大事なのはやはり行動力だなと痛感した1日でした。

僕の提出した和風な歌もの「欠片」ですが札幌会場にて使用されたとのこと。
また後日ビフォーアフターもコメント付きでアップされるとのことでまだ楽しみに待ち続けます(*゚▽゚*)

最後にcevioのoneがボーカルの「欠片」をのせて終わります。

ではでは。

ボーカロイドを簡単に自然に歌わせるための調教指南書~農学博士がボカロ調声にハマった!~

DTMにおいて歌もの曲を制作するさい、ボーカロイドのお世話になっている方も多いだろう。

わたしはボーカルが壊滅的にアレだし、ボーカルパートを歌ってくれる天使のような友人にも恵まれていない。そんなアレな上にぼっちな人間とって、ボカロはボーカルパートを制作するために無くてはならない救いの女神だ。

歌もののメインパートを制作するための”ボカロ”という楽器を、よりリアルな人間のボーカルっぽく打ち込むやり方をラクして習得したい。

そう思い甲楽わん氏の”農学博士がボカロ調声にハマった!”を購入した。

「ボカロは人間にはできないような表現ができるからいい」、「ボカロは人間っぽくないのが魅力」そう思われる方もいることと思う。しかし”人間っぽく歌わせる技術”を習得すれば反対に”機械っぽく歌わせる技術”にも応用できるということだ。

そんなボカロの調教技術を手軽にわかりやすく教えてくれる良書を簡単にレビューしたい。

ボーカリストとボカロの歌い方の違いをテクニックとして教えてくれる。

「そもそも人間とボカロの歌い方はどこが違う?」という観点から、どうすればボカロを人間っぽく歌わせられるのか。本書ではそれらをテクニックとして提示してくれている。

これらをVSQX画面で人間の場合とボカロの場合。音声データではボカロベタ打ちとテクニックを用いた場合を比較できる。

またその際、フレーズを自分で口ずさんでみることも重要であると感じた。実際口ずさんでみるとアレな自分でも無意識に人間側で歌っていたんだと驚いた。そんな風に実際に体験することで、人間っぽく歌わせられるテクニックをわかりやすく習得することができる。

調声技術を組み合わせたボーカルのキャラクター例を提示してくれる

人間のボーカルは一人ずつ個性があって、その個性の違いがボーカルの好き嫌いにつながってくる。すべての歌唱テクニックを完璧に使いこなせるボーカルが果たして理想のボーカルだろうか?

本書では調声テクニックの組み合わせでボーカルのキャラクターやテンションの表現の仕方を解説してくれている

ボカロを人間のボーカルらしく歌わせたいなら、どんなボーカルであるのかイメージを持つことが重要だ

そのイメージに近づけるための技術を本書は提示してくれている。

cevioにも応用できる

本書ではほとんどが初音ミクなどに代表されるボーカロイドを例に解説されている。しかし根本的な部分は”ボカロを人間っぽく歌わせるための技術”なのでcevioにも応用できる

cevio 調声画面
cevio 調声画面

かくいう私も所持しているのがcevioのさとうささらとoneのライブラリーだけである。だが本書の考え方を用いればcevioでも人間のボーカルのように歌わせることが可能だ。

まとめ

ボカロを簡単に調教するためのテクニックを教えてくれる良書”農学博士がボカロ調声にはまった”をご紹介してきた。

ボーカロイドはそれぞれのライブラリごとで個性も違い、歌わせる側の人間の個性の違いもあって聴く側でも楽しませてくれる。最近ではVocaloid5も発売されたのでそちら側にも手を出してみたい誘惑を抑えるのに必死だ。

ただ本書で一つのライブラリーでも調声技術の組み合わせ方で、ボーカルのキャラクターを自在に変えられるのだと教ることができた

最後に本書でも取り上げられた移行音やオーバーシュートなどの技術を使っている拙作をこっそり張り付けて締めくくりたい。

オリジナル曲「ひび割れ」が自信作なので聞いてもらいたい(Vo.cevio/one)

オリジナル曲「ひび割れ」が自信作なので聞いてもらいたい(Vo.cevio/one)

「コピーバンドのギタリストから自分で作品をつくれるクリエイターになろう!」そう思って一年目の僕。もともとベースやドラムも触っていましたが、DTMという未来文明のお力をお借りしてつくった最新のオリジナルの歌もの曲、

ひび割れ」です。

聴きどころはサビのアッパーストラクチャー

作者である僕がおすすめするこの曲の聴きどころはサビの最後のほう。

アッパーストラクチャーといってギターなどの低音部のコードと、バイオリン、チェロ、ビオラのストリングスパートがわざと別のコードを同じ小節で鳴らしています。

当然二つのコードが同時になると不安定さが生まれます。ですがただ気持ちいいというのは山もオチも無く終わるということ。でもそれって逆になんの面白みもないっていうことですよね?突っ込みどころを用意することこそエンターテイナーというものです。

このアッパーストラクチャーによって生み出される不安定さが次のパートに解決したいという欲求、聞いてくれた人へのひっかかりを生み出しています。

 

cevio/oneがメインボーカル

この曲は巷で有名な初音ミクのようなvocaloidではなく、cevioという音声合成ソフトでボーカルパートを作成しています。「自分で歌うのは絶対無理!」ということには絶対の自信をもつ僕にとっては非常に頼もしいパートナーです。

「ボカロ調声って難しそう…」そう思っていた時期もありました。ですがネットで見かけた「vocaloidよりもcevioの方がラク」という言葉を信じてよかったと自信をもっていえます。

 

oneの立ち絵
©ふるすろっとる!さん

メロディはDAWで打ちこみ、歌詞はcevioで

まずメロディをDAWのcubase pro9で打ち込み、cevioに読み込んで歌詞を歌わせています。cevioのすごいところはただこれだけのいわゆる「ベタ打ち」の状態でもそこそこ聴けるクオリティで出来上がります。そこから音程やタイミングを微調整してDAWに戻し、ボーカル素材としてDAWでミキシング処理しています。少ない手間で上手に歌ってくれるoneのおかげで、ボーカルパートは調声の手間も少なく制作できました。

ストリングスパートはボーカルに対してのカウンターメロディを担当

ストリングスは二本のバイオリン、ビオラ、チェロからなる4声体からできています。このストリングスパートは主にボーカルに対するカウンターメロディを担当です。

ストリングスでメロディを作れるからと言って好き放題していては主役であるボーカルの邪魔でしかありません。そこでボーカルが動いているときはおとなしくして、ボーカルのメロディが落ち着きだしたら大きく動き出します。

この曲のストリングスは陰で主役をサポートしてくれる縁の下の力持ち、戦隊ものの6番目の戦士といったイメージです。

また二番のAメロではバイオリンのピチカート(指弾き)がアルペジオを担当していますが、なるべくコードの高音部が動かないように配慮しテンションや展開形を選んでいます。

ストリングス音源はイタリアのIK Multimedia社のMiroslav Philharmonik 2 を使用しています。

ベースはドラムを意識

ベースは同じリズム隊ということでドラムの特にキックを意識してベースラインを作りました。逆に言えばなるべくメインのメロディに被って邪魔にならないように意識しています。

こちらもストリングス同様、カウンターメロディを意識しているといえます。

ベース音源は同じくIK  MultimedeiaのModo Bassを使用。

ドラムはToontrackのSuperior Drummer3を使用しています。

 

唯一の生演奏楽器であるエレキギター

自分の得意楽器であるエレキギターをかなり歪ませて録音しています。

これはストリングスのアコースティック感と対比するためです。けして毎回毎回歪ませてもいい理由をこじつけている歪み厨ではありません。

ギターソロは歪を抑えて太くて艶のある音をイメージしています。

フレーズとしては導入部分でサビの音づかいを意識して、後半は早いフレーズで盛り上げて最後のサビにつなげています。けして毎回毎回早いフレーズをピロピロ弾ける理由をこじつけているピロピロ厨ではありません。

エレキギターはIbanezのRG9570、プリアンプはKemperでパワーアンプはFRYETTEのPower Station2、アッテネーター兼キャビネットシュミレーターとしてTwo notesのTorpedo Liveを使用しています。

今回唯一の生演奏楽器ということもあり、音作りにもこだわっているのでこちらも気にして聴いてもらえると嬉しいです。